色彩でめぐる世界の絶景
海上に聳え立つアルプス
ノルウェーの北西部に位置するロフォーテン諸島。氷河によって削り取られた地形にアルプスのような山々が海から聳(そび)え立ち、大小無数の島々からなる地域だ。
夏は白夜で夜中でも太陽が沈まず、逆に冬は暗夜になりオーロラが舞う。魅力的なのは自然風景だけではなく、北欧らしく可愛らしい「ロルブー」と呼ばれる漁師小屋が海沿いに建つ景観も、また絵になる。実際に古くから芸術家を魅了する場所としても知られていて、多くの画家たちがロフォーテンを描き、作品を残している。
植生は、岩盤が多くあまり木々が育たず、集落の周りにはベリー類を含む低木のツンドラ地帯が広がる。
そんな海上のアルプスとミニチュアのように点在する村の秋を、ドローンを使用して撮影した。
【撮影地】ノルウェー・ロフォーテン諸島
(谷角靖)