亜熱帯やんばるの森

ホントウアカヒゲとアオノクマタケラン

202311m

水辺で鳴くホントウアカヒゲの雄の成鳥。全長約14㌢メートル。国指定天然記念物

 奄美群島やトカラ列島、男女群島に分布するナミアカヒゲの別亜種のホントウアカヒゲは、やんばる固有亜種。雄は額から胸にかけて黒い羽毛に覆われるが、雌のこの部分は白い。
 やんばるでは周年活動が見られ、雄の美しいさえずりが聞かれる。撮影時にレンズを向けるとすぐに逃げてしまうが、何か作業に没頭していると、目の前まで近づいてのぞき込んでいたりする。警戒心と好奇心、いずれも旺盛なようだ。
 繁殖は春から初夏にかけて、樹洞や枯れ木、木の根元、倒木などに枯れ枝や枯れ葉などで簡単な巣を短時間で造り、2〜5個産卵する。
 食性は小型の昆虫やミミズを好み、かなり肉食に偏っている。しかし資料によると、嘴(くちばし)に果汁が付いていることが観察され、果実も食べるとある。
 その具体的な果実は何だろうか? 今年、目の前でアオノクマタケランの赤い実をのみ込むシーンに遭遇し、実際の果実食を確認できた。

 アオノクマタケランは林内に多く見られ、梅雨から初夏に開花する(2023年5月配信参照 https://www.shinrinbunka.com/wgp/yanbarunomori/26011.html)。

 その後、秋から冬にかけて結実し、鮮やかな赤い実をつけ、野鳥に人気が高い。

[#Beginning of Shooting Data Section] Nikon D1X 焦点距離: 18mm ホワイトバランス: オート カラー設定: モード II (Adobe RGB) 2004/01/23 08:38:58.5 露出モード: 絞り優先オート AFモード: マニュアル 色合い調整: 0° JPEG (8-bit) Fine 測光モード: マルチパターン測光 階調補正: ノーマル 輪郭強調: 標準 画像サイズ: Large (3008 x 1960) 1 秒 - f/8 シンクロモード: なし ノイズリダクション: カラー 露出補正: 0 EV 画像コメント: レンズ: 18-50mm f/3.5-5.6 G 感度: ISO 125 [#End of Shooting Data Section]

結実したアオノクマタケラン。草丈1〜1.5㍍。沖縄から本州に分布

(湊和雄)

 動画でもご覧ください

 

 

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