発行物

年報『森林環境』

 森林や環境の問題に携わる研究者とジャーナリストでつくる「森林環境研究会」が、年間の集大成として2004年以来、発行を続けています。その年にふさわしい特集テーマを設定し、研究会が選んだ専門家らが多角的な視点から分析、論考を提示しています。また、特集以外の今日的な話題は「トレンド・レビュー」で収録しています。

 最新刊から『森林環境2015』までは、このHPからPDFを無料で閲覧できます。『森林環境2014』以前のバックナンバーをご希望の方は、森林文化協会へご連絡ください。

『森林環境2024』 特集 人新世の生物多様性

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 「人新世」という新たな時代区分が提起されています。人類による環境破壊が地球のシステムを変えてしまった時代という意味です。

 生物の大量絶滅が加速するなか、人々が地球に住み続けられるには、自然環境の保全だけでなく、回復させていくことが必要となっています。

 「ネイチャーポジティブ」の実現が国際目標になる今日、私たちは何をしていくべきでしょうか。本著は豊富な事例や考察を掲載。暮らしを転換させるためのヒントが詰まっています。

 ※書籍は有料(税込み価格1320円)で販売中。ご希望の方は森林文化協会へご連絡ください。送料は別途かかります。Amazonサイトでも販売する予定です。

  • 編著 =森林環境研究会
  • 責任編集者=田中俊徳、酒井章子
  • 発行者=藤井龍也
  • 発行=(公益財団法人)森林文化協会

目次

序章 
私たちは変えることができるのか? 田中 俊徳
第一部 生物多様性の現在:何が問題なのか
自然環境の高解像度可視化技術による ネイチャーポジティブの実装 久保田 康裕
人と自然の関わりがつくりだす 里地里山の生物多様性 奥田 昇
生物多様性が豊かな場所: 沿岸生態系の過去、現在、未来  仲岡 雅裕
生物多様性が豊かな場所: 都市の現状と課題  飯田 晶子
国立公園と生物多様性 ― 包摂性と実効性のジレンマ― 田中 俊徳
第二部 生物多様性の未来:私たちは何ができるのか
自然共生を追求する 共創のしくみづくりの挑戦 豊田 光世
有機農業の再定義 ~農業と生物多様性の密接な関係を正しく理解するために~ 谷口 吉光
市民だからできる 生物多様性への貢献:市民科学 小堀 洋美
私にもできるいきもの探し アプリを通じた生物発見データの統合と利活用 渥美 圭佑
小規模事業者にもできる生物多様性の取り組み ~地域雨庭ビオトープの展開~ 森本 幸裕
終章
「生物多様性」の多様性 酒井章子
トレンド・レビュー
30by30 達成に向けた 海洋の取り組みと展望 松田 裕之
自然共生サイトの展望と課題 田中俊徳
インドネシアの首都移転 井上 真
スマート林業定着に向けた取り組みと課題 鹿又 秀聡
森林環境税への期待と課題 香坂 玲
あとがき 奥付など
森林環境研究会幹事
あとがき 
巻末

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