年報『森林環境』
森林や環境の問題に携わる研究者とジャーナリストでつくる「森林環境研究会」が、年間の集大成として2004年以来、発行を続けています。その年にふさわしい特集テーマを設定し、研究会が選んだ専門家らが多角的な視点から分析、論考を提示しています。また、特集以外の今日的な話題は「トレンド・レビュー」で収録しています。
最新刊から『森林環境2015』までは、このHPからPDFを無料で閲覧できます。『森林環境2014』以前のバックナンバーをご希望の方は、森林文化協会へご連絡ください。
『森林環境2023』 特集・激甚化する自然災害と森林環境
日本各地で相次ぐ自然災害は激しさを増し、森の多様性が失われたことによる被害の拡大も指摘されています。災害を改めて検証しつつ、防災力をいかに高めるか。「特集」ではこうした森林政策での解決策などを探ります。
※有料(税込み価格1320円)となる本をご希望の方は、森林文化協会へご連絡ください。送料は別途かかります。
- 編著=森林環境研究会
- 責任編集者=一ノ瀬友博+黒沢大陸
- 発行=公益財団法人 森林文化協会
目次
- 特集・激甚化する自然災害と森林環境
- 序 章/一ノ瀬 友博
- 自然災害の現状 激甚化の“診断書”
- 頻発化・激甚化する災害への対応を地域の持続性につなげる土地利用/吉田 丈人
- 沖積平野の開発と水害 ~命を救うためには何が必要か?~/大熊 孝
- 森林斜面で起きる土砂災害のこれまでとこれから/蔵治 光一郎
- 自然災害の激甚化による山地災害の特徴と地域社会への影響/佐藤 宣子
- どう備えるか 生態系減災の“処方箋”
- NbS -生物多様性と気候変動の危機へのソリューション/古田 尚也
- 滋賀県版流域治水の制度設計思想/瀧 健太郎
- 「流域治水」は住民と行政の「楽しい覚悟」から ~人口減少時代の国土再生思想を~/嘉田 由紀子
- 阿蘇と熊本地域の地下水を中心とした水循環システムと熊本地震/市川 勉
- 伝統知・地域知を活かした防災・減災/深町 加津枝
- 気候変動時代のインフラとしての里山/西廣 淳
- 終 章/黒沢 大陸
- トレンド・レビュー
- 生物多様性条約COP15 について/浜 一朗
- TNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures)の最新状況/原口 真
- 選手村ビレッジプラザの取り組みとレガシー活用/江坂 佳賢
- 鎮座100 年を迎えた明治神宮をさらに100 年支えていくための課題/田中 伸彦
- あとがき・奥付
- 森林環境研究会名簿、写真説明など
- 表紙・裏表紙の写真説明