年報『森林環境』
「森林環境2006」
地球環境の保全のために不可欠な森林。 その「世界の森林はいま」どんな状況にあるのか。 苦悩と希望の緑から、想像力と行動へ向け、森林の未来を探ります。
(1)特集/苦悩と希望の緑、 (2)トレンド・レビュー、 (3)緑のデータ・テーブルの3部構成。 科学と政策、文化をつなぐ本格的な環境年鑑です。
- 編集=森林環境研究会
- 責任編集者=井上真+鷲谷いづみ
- 発行=森林文化協会
- 発売=朝日新聞社
- 定価=本体2,000円(税別)、協会会員は1,800円(税別)
目次
- まえがき
- 森について知り、想像し、そして行動する(井上 真)
- 巻頭言
- 森林の再生-この複雑な系は再生できるだろうか(吉良竜夫)
- 1<特集・苦悩と希望の緑>
- 中国/退耕還林の光と陰(関 良基)
- ロシア/森林劣化を加速させる違法伐採(山根正伸)
- シベリア/森林火災で乱される永久凍土と森のメカニズム(小池孝良)
- 欧州諸国/政治性をおびる酸性雨という物語(香坂 玲)
- ドイツ/生態学からみた森林管理の課題(Stefan Hotes)
- アジア/森林政策の中心を占めつつあるコミュニティ林業(久保英之)
- 東南アジア/人工林と二次林へと変質する熱帯林(神崎護)
- タスマニア/日本企業が鍵を握る原生林保護(尾崎由嘉)
- ニュージーランド/充実してきたラジアータパインの人工林(柳幸広登・立花敏)
- コンゴ/内戦で揺れる森の生きものたち(湯本貴和)
- エチオピア/人為によって安定する森林植生(佐藤廉也)
- ブラジル/持続可能な産業育成を模索するアマゾンの熱帯林(福代孝良)
- 米・西海岸/マダラフクロウ問題を契機に二極分化する森林管理(大田伊久雄)
- カナダ/なかなか進まない先住民による森林管理(根本昌彦)
- 2<トレンド・レビュー>
- アメリカの保全思想と気候変動政策(松下和夫)
- 違法伐採の実態-インドネシアを中心に(中田 博)
- モンゴル極北の森林をまもる(Ⅰ)(Ⅱ)(吉良竜夫・草加伸吾)
- 進む北京の都市緑化(李 樹華)
- 外来種がもたらす小笠原の森林生態系の危機(須田真一・鷲谷いづみ)
- わが国における都市公園の発祥と本多静六(遠山 益)
- 3<緑のデータ・テーブル>
- 「ポスト京都」という新たな試練-2005年の温暖化の動き(竹内敬二)
- 森林ランドスケープ再生-生態学的修復に関するサラゴサ会議から(鷲谷いづみ)
- 社会貢献活動としての国内企業の森林整備(石神智生)
- 2005年森林環境年表
- <コラム>
- サクサウールとアラルの森(森本幸裕)
- 地球温暖化対策防止とマニュアル的対応(有馬孝礼)
- アマゾンのアグロフォレストリ(村田泰夫)
- 避難所として大事な自然(桜井尚武)
- 100年目に発見した森の美しさ(安田喜憲)