年報『森林環境』
「森林環境2015」 特集・進行する気候変動と森林~私たちはどう適応するか
森林や環境に携わる研究者や記者らで構成する森林環境研究会が、1年間の活動の中で生み出した緑の年報。特集「進行する気候変動と森林~私たちはどう適応するか」では、気候変動対策に関する2020年以降の国際的枠組みの合意や、日本としての適応計画の策定など、2015年に予定される様々な動きを見据えながら、日本が国際社会での責任を果たしつつ、より良い適応策を準備していくための道筋を提示している。
- 編著=森林環境研究会
- 責任編集者=松下和夫+福山研二
- 発行・発売=(公財)森林文化協会
- 定価=本体1800円(税別)、協会会員は本体1620円(税別)
目次
- まえがき
- 「適応」へ 森林を取り巻く社会を変える/松下和夫
- 巻頭論文
- 気候変動に伴う生態系影響と適応/中静透
- 特集
- IPCC第5次報告書の意味するところ/西岡秀三
- 適応策をめぐる国内外の動向/原澤英夫
- 自然林と人工林における気候温暖化の影響と適応策/田中信行
- 温暖化に貢献しうるブナ林/廣田充
- 雪国の古民家にみる森と人の関わり/井田秀行
- 自治体の施策に適応策を組み込みには/嶋田知英
- 農山村における気候変動の影響と適応策/白井信雄
- グレーインフラからグリーンインフラへ/中村太士
- 気候変動下における山岳リゾートの将来展望と適応策/田中伸彦
- 地球温暖化対策は今年のCOP21で第2段階へ/竹内敬二
- トレンド・レビュー
- CLTは国産材利用拡大の救世主となりうるか/有馬孝禮
- 震災復興と防潮堤/安田喜憲
- 森林・生物多様性と持続可能な開発目標(SDGs)交渉/吉田哲郎
- みんなで森の再生/伊藤智章
- コラム
- 追悼:宇沢弘文氏と社会的共通資本/松下和夫
- 緑のデータテーブル
- 2014年森林環境年表
- あとがき
- 執筆者プロフィル
- 森林環境研究会メンバー(奥付)