年報『森林環境』
「森林環境2005」
年報『森林環境』は、これまでの研究誌『森林文化研究』を引き継ぎ、森林文化協会の「森林環境研究会」が監修する森林と環境の総合年鑑です。3部構成で、研究成果の特集や1年間の森林環境関連の動きやデータなどを掲載し、毎年春に発刊します。
- 説明=温暖化防止のカギを握る森林。森林の過去・現在・未来の情報を一冊に集積。 科学と政策、文化をつなぐ本格的な環境年鑑です。 「地域再生と森林の力」、「温暖化防止『京都議定書』の発効」の2つの特集、トレンド・レビュー、緑のデータ・テーブルの4部構成となっています。
- 編著=森林環境研究会
- 責任編集者=桜井尚武+村田泰夫
- 発行=森林文化協会
- 発売=朝日新聞社
- 定価=本体2,000円(税別)、協会会員は1,800円(税別)
目次
- まえがき
- コモンズが守る森林―――――――――――――――村田泰夫
- 巻頭論文
- 森林、コモンズ、社会的共通資本―――――――――宇沢弘文
- 1特集<地域再生と森林の力>
- 地域と環境の再生―コモンズ論による試み―――――――――井上 真
- 入会林野の歴史的意義とコモンズの再生――――――――――三井昭二
- 自然を生かす公共事業・地場産業―――――――――――――保母武彦
- 岐路に立った屋久島の観光――――――――――――――――柴崎茂光
- 21世紀を切りひらく北欧のバイオマスエネルギー―――――飯田哲也
- 木質バイオマスと地域の振興-地方からの発信―――――――金澤 滋
- 引き継がれる木の文化――――――――――――――――――木村政生
- 照葉樹林文化のつくる里山の景観―――――――――――――山口裕文
- 2特集<温暖化防止『京都議定書』の発効>
- ロシアが突然の批准―04年、前進と迷走の温暖化事情―――竹内啓二
- 森林で削減3.9%、日本の課題――――――――――――――小島孝文
- 先進国が範を示す第一歩、6%削減にむけて――――――――大川正人
- 京都議定書を越えて―2050年脱温暖化社会への道筋――――-松下和夫
- 3<トレンド・レビュー>
- 外来種対策元年―――――――――――――――――――――羽山伸一
- 日本海側の森林が枯れてゆく―――――――――――――――衣浦晴生
- キューバの森づくり―――――――――――――――――――吉田太郎
- 山は天と地の架橋――――――――――――――――――――安田喜憲
- 森林の再生と天然力―――――――――――――――――――鷲谷いづみ
- 4<緑のデータ・テーブル>
- 森林保護に関する国際条約――――――――――――――――高村ゆかり
- 戦後60年還暦を迎えた日本の森林と林業――――――――――山本伸幸
- 2004年森林環境年表
- <コラム>
- 森林との共生―――――――――――――――――――――――桜井尚武
- 天神崎の生物から見る温暖化傾向――――――――――――――玉井済夫
- 木材利用による二酸化炭素の放出削減と吸収効果―――――――有馬孝禮
- 下鴨神社、糺の森―――――――――――――――――――――森本幸裕