脱炭素 現場から

特集「30by30 生態系を守る」 朝デジで掲載開始

 世界中で生物の絶滅が加速しています。
 130カ国以上が加盟する生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学―政策プラットフォーム(IPBES)が公表している地球規模評価報告書は、「評価した動物と植物の種群のうち平均約25%が絶滅の危機にある。推計100万種が絶滅の危機に瀕(ひん)し、絶滅の速度は過去1千万年平均の数十倍から数百倍で、さらに加速している」と指摘しています。

 その要因に次のような点を挙げています。とくにこの半世紀、地球の人口の急増に伴い、森林や湿地が開発されて農地や都市に代わった。乱獲、環境の汚染、加えて、気候変動が洪水や干ばつ、大規模な森林火災といった災害や海面上昇を招くなどして、生態系に複合的な悪影響を及ぼしている――。

 生物多様性の損失は、気候変動に次いで、社会にとって大きなリスクになりつつあるとの指摘も出ています。
 そうしたなか、生物多様性の損失を止めて回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」という考え方が国際目標となっています。その具体的な目標の一つが「30by30(サーティ・バイ・サーティ)」です。2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として保全するというものです。

 森林文化協会はこの趣旨に賛同し、昨年秋、環境省の「30by30アライアンス」に加盟。積極的に情報発信していくため、朝日新聞デジタルに特集ページ「30by30 生態系を守る」を新設しました。

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30by30 生態系を守る

 グリーン・パワーのコラム「時評」筆者でもある、森本幸裕・京都大名誉教授インタビュー をはじめ、生物多様性の保全に関連する記事を配信しています。

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