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今年は史上最も暑い年、気温上昇1.4度に 12万5千年前以来

 世界気象機関(WMO)は11月30日、2023年は史上最も暑い1年になるとの見通しを発表した。10月末までの記録では、産業革命前よりも世界の平均気温は1・4度上昇しており、約12万5千年前以来とされる。この日、国連気候変動枠組み条約の第28回締約国会議(COP28)が、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで始まった。

 原因となる二酸化炭素の濃度は産業革命前より1・5倍に増え、2015~23年の過去9年間は観測史上最も暑い年の上位を占める。平均気温は16年に1・29度、20年に1・27度上昇。23年は、イタリアで48・2度、モロッコで50・4度など記録的な高温も観測された。

 深刻な温暖化はすでに地球に変化を引き起こしている。国際ルール「パリ協定」の下で気温上昇を1・5度に抑えようとする中、人類は気候危機が現実化した未来を垣間見ている。

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