森林文化協会からのお知らせ
つくば万博の森

秋の宝篋山を満喫、記念碑前で歓声 「つくば万博の森」30周年記念登山

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「つくば万博の森」植樹完了30周年を記念する登山イベント(森林文化協会企画、旅行実施・朝日旅行)が茨城県つくば市内で10月28日(金)、開かれました。首都圏各地から18人が参加、「つくば万博の森」のある宝篋山(ほうきょうさん、標高461m)に登り、筑波山系の秋の里山の変化に富む自然を堪能。植樹30年のヒノキ林などを観察しました。

この日は曇りのち雨のあいにくの空模様ながら、35~87歳(平均年齢70歳)の女性10人、男性8人の参加者と、スタッフの計25人が登山口に集合。出発式では地元で長年にわたり登山道などの整備を進めてきたボランティア団体「特定非営利活動法人 小田地域振興協議会」の東郷重夫事務局長が、山の歴史や魅力を語りました。沖浩・森林文化協会常務理事は「つくば万博の森」について概要を説明しました。

この森は1985年に地元で開催された「科学万博」を記念し「21世紀に豊かな緑と自然を残そう」と、朝日新聞社と森林文化協会が全国に呼びかけ、約4万2千人から集まった寄付金を基に万博会場近くの松枯れした里山・宝篋山にヒノキの苗木計3万本を2年がかりで植樹、整備してきたもの。山の中腹にあり、面積は約10㌶。森林文化協会が関東森林管理局と2045年まで60年間の分収造林契約を結んでいます。

宝篋山には東側を除く斜面に5本の主な登山・遊歩道が整備されており、この日は登りに「極楽寺コース」、下りに「山口コース(1)」を利用。ガイドは地元の長浜登さんと太田哲夫さん。2班に分かれ、それぞれを先導してくれました。登りの途中には滝やコブシの巨木、ヤマザクラの森などがあり、地形も植生も変化に富んでいます。山頂には鎌倉時代中期の「石造宝篋印塔」(茨城県指定文化財)が立っており、歴史の古い里山であることが分かります。山頂からは筑波山と霞ケ浦、気象条件に恵まれれば東京スカイツリーや富士山も望むことができます。この日も筑波山は美しい山容を見せてくれました。

万博の森記念碑の立つ広場は、頂上から少し下ったところにあります。記念碑前では協会の委託で毎月、森の見回り整備をしている地元の菊地勝雄さんが、万博の森のヒノキについて説明。幹に巻き付き、放っておくとヒノキを傷めてしまうフジなどの蔓(つる)を除去する道具も披露しました。

記念碑には寄付者全員の名前が刻まれています。参加者の一人、小笠原庄次さん(72)=埼玉県坂戸市=は、妻と当時小中学生だった2人の娘さんとの4人で4口の寄付をしており、この日初めて現地を訪れました。家族4人全員の名前が刻まれているのを確認すると、「あった!」と歓声。「感無量。母親となり、孫たちを立派に育ててくれた娘たちにも見せてあげたい。また万博の森に来たいですね」と話していました。

写真左は変化に富んだ自然に出あえる宝篋山を登る参加者たち。写真右は「万博の森」の記念碑に刻まれた家族4人全員の名前を指す小笠原庄次さん

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