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120年ぶり?スズタケ一斉開花 三河地方の山間部

 120年に一度、一斉に咲くとされるササの一種「スズタケ」が開花し、豊田市など三河地方の山間部で見ることができる。開花後は枯れるとされ、隣接する岐阜県などに広がっているという。
 豊田市御内町を流れる神越川沿いの県道の斜面では、スズタケが開花し、黒みがかった穂から出た黄色いおしべが見える。開花が終わり、葉が枯れかかったスズタケも点在する。豊田市森林課の北岡明彦さんは「クマザサと呼ばれ、旭、足助の群生地でも開花している。一斉に咲くメカニズムは分かっていない」
 林野庁愛知森林管理事務所(新城市)によると、スズタケの開花は昨春、設楽町の段戸国有林で初めて確認された。ほぼ全域5千ヘクタールに広がり、新城市内や岐阜、長野両県内でも確認されたという。担当者は「開花は2、3年続くとされ、今年が本格的な一斉開花ではないか」と話す。
 過去の文献では、明治時代に一斉開花によるササの実を餌に、野ねずみが大発生し、苗木に食害を与えたという記録があるという。果たして今回は……。

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