脱炭素、30by30 現場から

自然共生ウェビナー「日本の森を企業が救う」 朝デジ連載でも詳報

トークセッションで語る(右から)長野麻子さん、水谷伸吉さん、長谷部道丈さん、関岡哲哉さん

 自然共生ウェビナー「日本の森を企業が救う」(森林文化協会主催、国土緑化推進機構、朝日新聞社後援)が27日、オンラインで開催された。森林が抱える課題の解決策や、ネイチャーポジティブに向けた企業の役割などについて、森づくりに関わる企業、団体の関係者が意見を交わした。

 基調講演では元林野庁木材利用課長で、全国の森を盛り上げる株式会社モリアゲ代表の長野麻子さんが「一社一山(ひとやま)運動のススメ」とのテーマで、森の魅力について語った。

 トークセッションは、高知県に企業の森を持つ青山商事広報部長の長谷部道丈さん、伐採跡地での多様な樹種による再造林などに取り組む一般社団法人more trees事務局長の水谷伸吉さん、長野さんが参加。関岡哲哉森林文化協会常務理事の問いかけを踏まえ、企業の従業員が森に行くことでどのような効果を感じるかや、企業が森での活動を行ううえで、社内の合意形成をどのようにして進めるかといったことを、自社の事例を交えて話し合った。

 長谷部さんは「森林保全、気候変動対策、生物多様性保全の取り組みは、企業が国から求められているものではなく、自然と取り組むべき課題だ」と指摘したうえで。企業が森を持つことについて「担当者が社内を粘り強く説得し、将来的な経済発展、経済合理性を生み、売り上げにつながることを伝えていけば、社内合意は得られると信じている」と視聴者に呼びかけた。

朝日新聞のデジタルで連載中「30by30 生態系を守る」で詳報を掲載しています。

https://www.asahi.com/articles/AST3B0TQTT3BBSDS001M.html

https://www.asahi.com/articles/AST3B0TRKT3BBSDS001M.html

 

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