11月の絵暦
新米の水分も幾分抜けて、お米の旨さが引き立つ頃。
ミネラルたっぷりの潮の塩で握ったむすびを、パクリ。
パクリ、パクリ、かみしめる豊穣。
たくあんの合いの手、ポリポリ。
パクリ、パクリ、ポリポリ。
ご飯粒が、くちびる横に、ひとつ。
(村上康成)
※カレンダー『森へようこそ2024』(ユニオンサービス)より
■お知らせ
◇村上康成原画展
~自然の中で、深呼吸~
日本キャンプ協会会報誌『CAMPING』の表紙を描き続けている80点の中から、十数点を抜粋展示。
・期間 11月16日(土)~30日(土)
・場所 東京都江東区こどもプラザ1階「地域交流スペース」
・問い合わせ TEL03-5600-3885
・協力/公益社団法人 日本キャンプ協会、株式会社オフィス渋谷
◇『くまくんです。』(ひさかたチャイルド)
未来に向かう、世界中の子どもたちへ、大人たちへ。
村上康成が贈る、この星の上で共に生きるエール。
作者の言葉(掲載文より一部抜粋)
夏の谷川で友人とヤマメ釣りをしていました。
お昼になって、おにぎりをリュックから出して、食べ始めた時です。
20メートルくらい離れた丘の草むらから、ツキノワグマの子どもが現れました。
おにぎりが、喉につかえそうでした。
くまくんは、踵を返して、森に消えていきました。
初夏、親と別れた子ぐまは、一人懸命に生きていきます。
別れはちょっぴりつらいかもしれませんが、それ以上に母なる山がここにあります。
自然と人の調和のとれた、健やかな山であればこそです。
くまくん、元気でね!
◇児童文学『黄色い竜』(徳間書店)
田んぼ、小川、湖など身近な自然の風景のなかで生きる、少年のひと夏の清新な物語。文字で描くことに専心した村上康成“初”の児童文学。
■プロフィール
むらかみ・やすなり/1955年岐阜県生まれ。創作絵本、ワイルドライフアートなどで、独自の世界を展開する自然派アーティスト。『ピンクとスノーじいさん』『プレゼント』『ようこそ森へ』などでボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、『ピンク!パール!』でブラチスラバ世界絵本原画展金牌、『なつのいけ』で日本絵本賞大賞などを受賞。絵本に『ピンク、ぺっこん』『石のきもち』『さかなつりにいこう!』『リュックをしょって』『まっている。』などの他、エッセイに『水ぎわの珍プレー』、児童文学に『黄色い竜』など多数。森林文化協会の「森の親善大使」でもある。
村上康成BREEZINGオフィシャルストア https://www.y-murakami.com/
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