絵暦

4月の絵暦

まだまだ雪が残る、北海道の北部原生林。

ここを水源とする小川に、

産卵遡上してきた、日本最大の淡水魚イトウ。

真っ赤に染まったオスの婚姻色。

まさにその威光に、クマゲラも固まる、春の始まり。

 (村上康成)

 ※カレンダー『森へようこそ2025』(ユニオンサービス)より

■お知らせ

◇新刊『わく』発刊

 

 塩野米松・文/村上康成・絵(農文協)

 「塩野米松の いのち わくわく おはなし絵本」(全5巻)第3弾。

この星では、いのちは湧くもの。

葉っぱのおしゃべりに耳をすませば、いのちの呟きが聴こえてくる。

水たまりや海、夕空からも。

夜空では星が生まれ、心のなかで願いが湧き出し、世界は夢で溢れる。わくわく わくわく。

『なつのいけ』(ひかりのくに)で第8回日本絵本賞大賞を受賞したコンビの新境地。

 

 ◇『くまくんです。』(ひさかたチャイルド)

 未来に向かう、世界中の子どもたちへ、大人たちへ。
村上康成が贈る、この星の上で共に生きるエール。
 作者の言葉(掲載文より一部抜粋)

夏の谷川で友人とヤマメ釣りをしていました。
お昼になって、おにぎりをリュックから出して、食べ始めた時です。
20メートルくらい離れた丘の草むらから、ツキノワグマの子どもが現れました。
おにぎりが、喉につかえそうでした。
くまくんは、踵を返して、森に消えていきました。
初夏、親と別れた子ぐまは、一人懸命に生きていきます。
別れはちょっぴりつらいかもしれませんが、それ以上に母なる山がここにあります。
自然と人の調和のとれた、健やかな山であればこそです。
くまくん、元気でね!

◇児童文学『黄色い竜』(徳間書店)

 田んぼ、小川、湖など身近な自然の風景のなかで生きる、少年のひと夏の清新な物語。文字で描くことに専心した村上康成“初”の児童文学。

 むらかみ・やすなり/1955年岐阜県生まれ。創作絵本、ワイルドライフアートなどで、独自の世界を展開する自然派アーティスト。『ピンクとスノーじいさん』『プレゼント』『ようこそ森へ』などでボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、『ピンク!パール!』でブラチスラバ世界絵本原画展金牌、『なつのいけ』で日本絵本賞大賞などを受賞。絵本に『ピンク、ぺっこん』『石のきもち』『さかなつりにいこう!』『リュックをしょって』『まっている。』などの他、エッセイに『水ぎわの珍プレー』、児童文学に『黄色い竜』など多数。森林文化協会の「森の親善大使」でもある。
村上康成BREEZINGオフィシャルストア https://www.y-murakami.com/
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