亜熱帯やんばるの森
ホントウアカヒゲが固有種に
ちょうど1年前に、ホントウアカヒゲを奄美群島などに分布するナミアカヒゲの別亜種として紹介した。それが今年9月、日本鳥学会から発行された「日本鳥類目録改訂第8版」で、ナミアカヒゲから独立して別種となった。それと同時にやんばる固有種という存在に。以前からこの説を支持する研究者がいたが、それが正式に認められた形だ。
つまり、地球上でやんばるにしか生息しない生物ということになる。今年2月にもヤンバルトカゲモドキが独立し、やんばる固有種となったばかりだ。これで、やんばるの天然記念物指定動物16種のうち、ちょうど半分の8種が、やんばる固有種ということになった。
だが、これは決して喜ばしいことばかりではない。もし、やんばるで絶滅したら、地球上から消えてしまうことになる。万全の保護が求められる。
(湊和雄)
動画でもご覧ください。