亜熱帯やんばるの森
緑色のアオミオカタニシ

殻径15〜20㍉メートル。沖縄に分布する。かつて分布した奄美諸島では絶滅。環境省レッドリスト準絶滅危惧種
国内で唯一の緑色の陸生貝類(カタツムリ)として知られる。一般的なカタツムリと異なり、触角は1対で、眼は触角の基部にある。殻をふさぐ蓋があるなど、原始的な特徴が残り、ヤマタニシ科に分類される。また、食性は、植物の葉を食べるのではなく、葉や枝の表面の菌類、地衣類などを舐め取るように摂食する。
一般に、緑色の部分は殻ではなく、胴体だと言われる。しかし、胴体を殻の中に収納した状態では、胴体のない入口部分は透明なのが分かる。また、殻から露出した胴体に緑色の部分は見えない。正確には、殻と接している外套膜部分が緑色のようだ。
(湊和雄)
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