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映画「山里は持続可能な世界だった」上映

 

映画のチラシより

 埼玉県・秩父の山里を舞台に、山とともに生きる人たちの暮らしを丹念に描いたドキュメンタリー映画「山里は持続可能な世界だった」が完成し、秋に東京と埼玉で劇場上映が予定されている。撮影・編集した原村政樹監督(67)は、山の恵みを取りすぎず、人々が支えあってきた暮らしは、現代において持続可能な生き方をめざすヒントになると訴えている。

 作品は、「過疎化が進む山里は本当に貧しく、寂しい所なのか」という問いかけから始まる。スギなどの林業のほか、薪を切り出したり、炭を焼いたりして人々が暮らしていた高度成長期の様子の写真を手がかりに、青少年時代を秩父の山里で過ごした住民に当時を振り返ってもらう。そして、林業や炭焼き、養蚕といった生業を継承した若い世代が、山里の環境を守る知恵を受け継ぎながら、今も山とともに生きていることを、豊富な映像や証言を通じて描いている。

 原村監督は「武蔵野 ~江戸の循環農業が息づく」「若者は山里をめざす」など、農業や林業をテーマに山里に暮らす人々を描いた映画を製作。自然とともに生きることの大切さを発信している。次回作も撮影中で、「今作品が総論を描いたのに対し、次回作は、山と深く向き合って生きる一人を深く描く。より多くの人たちに関心をもってもらい、持続可能な社会に向けてどう生きていくかを考えていければ」と話す。

原村政樹監督

 「山里は持続可能な世界だった」は9月6日~9月19日、ヒューマントラストシネマ有楽町(東京都千代田区)、10月5日~10月18日、川越スカラ座(埼玉県川越市)で上映される。また、第七藝術劇場(大阪市淀川区)でも10月に上映予定。

 

 

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