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武蔵野の落ち葉堆肥農法、第1回日本農業遺産に 三芳町など「世界」は逃す /埼玉県

 武蔵野地域に伝わる伝統農法「落ち葉堆肥(たいひ)農法」が14日、農林水産省から第1回の日本農業遺産に認定された。三芳町、川越市、所沢市、ふじみ野市とJAいるま野が広域で世界農業遺産への認定を目指して申請していたが、選ばれなかった。4月19日に同省で認定式がある。
 日本農業遺産は国内で将来に受け継がれるべき農法や景観を認定する制度で、全国19地域が申請していた。専門家会議による2次審査の結果、初の日本農業遺産に認定されたのは7県8地域。江戸時代から続く「落ち葉堆肥農法」が選ばれたことについて、三芳町の林伊佐雄町長は「大変喜ばしい。伝統農法の継承や農産物のブランド化、観光振興など地域活性化に取り組み、日本農業を守りたい」と話した。
 一方、8地域のうち、国連食糧農業機関(FAO)に世界農業遺産の認定対象として申請することが承認されたのは「静岡水わさびの伝統栽培」など3地域。「落ち葉堆肥農法」が漏れたことについて、同省農村環境課の担当者は「より世界にアピールできるかどうかの判断があったようだ」と話した。

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