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森の破壊、克明に 沖縄・高江の記録映画 14日から名古屋で続編

 沖縄県東村の高江地区周辺での米軍ヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)移設工事を巡り、抗議する市民らの姿を描いたドキュメンタリー映画の第2弾が14日から、名古屋市千種区の「名古屋シネマテーク」で上映される。希少生物を育む「やんばるの森」の木々が伐採されていく様子が克明に映し出される。
 映画は「高江―森が泣いている2」。昨年9月に公開された第1弾の続編で、三重県四日市市出身で北海道新得町在住の藤本幸久さん(62)と、札幌市在住の影山あさ子さん(53)の共同監督作品だ。
 ヘリパッド建設は米軍「北部訓練場」の約4千ヘクタール分を返還する条件とされ、昨年末に完成。作品は、森の中の工事現場で何が起きていたのかを記録として残すことに力を入れた。
 うっそうとした森の中に突然現れる開けた空間。伐採された木の切り株が墓標のように並ぶ。チェーンソーを動かす作業員に、市民が「エンジンを止めて」と訴えるが、機動隊員らに排除される。
 藤本監督は「市民の目の届かないところで権力が何をしてきたのか。体を張って撮影した。現場の実態を知ってほしい」と話す。
 上映は14~20日の午前11時から。1千円。14、15日は藤本監督のトークショーがある。問い合わせは名古屋シネマテーク(052・733・3959)。

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