アカサンゴの繁殖、６月にピーク　高知大・立正大が発表

　日本近海に分布する代表的な宝石サンゴの一種「アカサンゴ」の繁殖シーズンを、高知大と立正大の研究チームが突き止めた。高知県沖で採取したアカサンゴの直径１ミリ未満の微細な「生殖巣」を顕微鏡で観察。６月に放卵・放精のピークを迎えることがわかった。
　宝石サンゴは中国での需要増で密漁や乱獲が懸念されている。日本近海では水深１００～３００メートルを中心とした深海に生息。生態は未解明な部分も多かった。岩崎教授は「放卵・放精が行われる６月はそっとしておくべきで、今後も禁漁の取り組みを続けてほしい」と話す。