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海底噴火、太平洋広域に被害 トンガと通信困難、各国で津波

 南太平洋のトンガ諸島で15日にあった海底火山の大規模噴火で、太平洋沿岸の広い地域で16日にかけて津波が観測された。トンガでは通信設備の損傷で16日夜時点でも国外との連絡が困難になっており、被害の全体像は依然として明らかになっていない。
 ハワイにある太平洋津波警報センターによると、南太平洋のバヌアツでは15日午後6時台に141センチ、南米のチリでは16日午前6時すぎに174センチの津波を観測。米国立気象局によると、米国カリフォルニア州でも131センチの津波を観測した。
 米海洋大気局の人工衛星が撮影した画像では、噴煙は半径約260キロに広がっている。火山から南に60キロほど離れたトンガの首都ヌクアロファでは、噴火による灰が降り積もったほか、津波で沿岸部の商店などが浸水する被害が出た。

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