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泡消火剤、全国に340万リットル 有害物質含有、廃棄進まず 2010年以降は製造禁止

 発がん性が疑われる有機フッ素化合物の一種「PFOS(ピーフォス)」を含む泡消火剤の薬剤が、全国の地下駐車場や空港などに約339万リットル残されていることが環境省のまとめでわかった。PFOSは法律で製造・使用が原則禁止され、消火剤としての使用は例外的に認められているが、交換費用の負担などから廃棄が進んでいない。
 PFOSは自然界でほぼ分解されず、人体や環境中に長く残るため、国内では2010年に化学物質審査規制法の規制対象となり、製造・使用が原則禁止された。だが、燃料火災などに効果が大きい泡消火剤は多くの場所に配備されており、急な廃棄も難しいため、石油コンビナートや自衛隊の基地、駐車場などでの保管や火災時の使用は例外的に認められてきた。

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