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ため池半数超「防災重点」に 決壊時、人的被害の恐れ 福山 /広島県

 福山市内にある半数超のため池が、決壊した場合に人的被害を与える恐れがある「防災重点ため池」に選定されることになった。西日本豪雨を受けて国が選定基準を見直し、市が抽出作業を進めてきた。近く国が公表する。
 10日の記者会見で枝広直幹市長が明らかにした。市によると、市内のため池2198カ所のうち、これまで防災重点ため池は175カ所だったが、新基準により、大幅増の計1110カ所になる。
 選定後、市は順次、避難場所などを示したハザードマップを作成・公表し、市民の安全な避難につなげていく方針だ。
 一方、昨年の豪雨で同市駅家町向永谷のため池が決壊して3歳の女児が犠牲になった災害に関連し、ため池の上方にあったグラウンドなどが再発防止のために山林に戻されることになった。グラウンドなどを所有する地元財産区が別の土地を売却した収入で実施する。関連する財産区特別会計の予算案が17日に開会予定の市議会に提案される。

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