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本州―北海道、電力融通を強化 「新北本連系線」運用を開始

 北海道電力は28日、本州と北海道の間で電力を融通できる新たな「北本連系線」の運用を始めた。容量は従来の60万キロワットから計90万キロワットに増え、緊急時に本州から多くの電気を受け取れるため、昨年9月のブラックアウト(全域停電)の再発防止につながるとしている。
 新たな連系線は青森県から青函トンネルを経由するルートで、北電が2014年4月から工事を進めていた。風力などの再生可能エネルギーの電気を本州に送ることも可能で、再生エネの普及拡大に向けて、政府はさらに連系線を増強する方針。6月にも具体的な規模やルートを決める。
 昨年9月の北海道胆振東部地震では、道内の電力需要(約310万キロワット)の半分近くを供給していた火力発電所が停止し、本州からの緊急送電をフル活用しても不足分を補えずに全域停電に至った。

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