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ワクチンの散布開始 豚コレラ、18市町計900カ所 /岐阜県

 家畜伝染病「豚(とん)コレラ」の拡散防止策として25日、野生イノシシへの経口ワクチンの散布作業が県内でも本格的に始まった。今後1年間、感染が確認された地域を中心に1カ所あたり40個、18市町の計900カ所で散布する。
 対象は、岐阜市の椿洞、大洞区域のほか、「可児」、「美濃・関」、「八百津」、「瑞浪・恵那」の各区域。区域によっては複数の自治体にまたがって散布する予定で、一部区域では24日から散布を始めているという。
 ワクチンの効力は5日程度しかもたないため、県は30日以降、まいたワクチンを回収する。4月上旬に野生イノシシを捕獲して、抗体ができているか効果を検証するという。
 県庁では、ドイツからワクチン散布に携わった経験がある疫学専門家を招き、意見交換会が開かれた。河合孝憲副知事は「日本で初めての試みで、手探りのスタートになる」とあいさつ。ドイツの専門家は「岐阜特有の状況もある。的確なアドバイスをして、情報を共有したい」と話した。

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