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キノコ・山菜採り注意 遭難・滑落…今秋20人超死亡

 秋の深まりとともに、キノコや山菜採りで山に入って遭難し、死亡する人が全国各地で後を絶たない。長野県では14日、男性2人の死亡が確認され、今秋だけで13人が死亡した。東日本での死者は20人を超えており、各地の警察が注意を呼びかけている。
 長野県栄村の沢で14日、男性2人が倒れており、死亡が確認された。キノコ採りに出かけて行方不明になっていた新潟県内の70代の男性2人だった。
 県警によると、今秋、キノコ採りに出かけて県内で死亡した人は13人。前年同時期(3人)を大きく上回る。高齢者が多く、斜面を滑落するケースが目立つ。今年はマツタケが豊作とみられ、入山者も増えているようだ。
 山形県舟形町の山中では14日、ヤマブドウを採りに山に入った山形市の男性(81)が心肺停止で発見。岩手県宮古市の山林では8日、男性(79)が林道の崖下で倒れており死亡が確認された。群馬県沼田市でも3日、山林内の沢の岸で男性(69)が死亡していた。
 このほか、山梨県では9月23~25日、キノコ採りに出かけた高齢の男女が計3人死亡。うち2人は滑落したとみられるという。秋田県でも9月中旬、由利本荘市の男性(79)が山菜採りに出かけ山中で遺体で見つかった。
 相次ぐ遭難に、新潟県警は注意事項をまとめた。出発前に日没時間を確認し早めに行動▽家族に予定を告げる▽道に迷ったら電波の届く場所から110番通報しその場を動かない――などだ。長野県警も、急斜面に近づかない▽一人では出かけない▽十分充電した携帯電話や雨具、防寒具などを持参する▽天気予報などを確認し、天気が悪い場合は取りやめる――などと呼びかけている。

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