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ヒグマ誘引、ハチミツ作戦 撮影試み、今後の警戒態勢を判断 利尻島 /北海道

 利尻島でヒグマの痕跡が途絶えて約2カ月半。利尻、利尻富士の両町は27日から、島内にヒグマがとどまっているかを調べるため、ハチミツのにおいで誘引して監視カメラで撮影する仕掛けを2カ所に設置した。10月4日まで監視を続ける。
 仕掛けは木と木の間の4メートルの高さにハチミツが入った容器をつるし、ヒグマが近づくと自動撮影する仕組み。両町の林道各1カ所に設置した。キノコ採りの季節に入り、ヒグマへの警戒態勢をどう継続していくかの判断材料にするという。
 ヒグマは7月13日以降、監視カメラにも写らず、足跡やフンなどの痕跡も見つかっていない。現地を視察した研究者は「繁殖期は7月まで。メスがいないとわかれば本島に泳いで戻る可能性がある」と指摘していたが、いなくなったことを確認するのは難しい。
 一方、木の実がなる秋はヒグマの活動が活発になる時期。両町は「ハチミツ作戦」の結果を踏まえ、宗谷総合振興局など関係機関と会議を開き、今後の警戒態勢を検討する。
 これまで両町では必要に迫られた時に対応できるよう捕獲用の箱わなを1台ずつ購入し、8月には両町の職員各2人が箱ワナを設置できる狩猟免許を取得している。

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