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キクラゲで肌しっとり 化粧品開発、4商品販売 鳥取のキノコ生産販売会社 /島根県

 鳥取県日吉津村にあるキノコの生産販売会社「伯耆のきのこ」が全国でも珍しいキクラゲを使った化粧品を開発した。女性社員の間では「保水力に優れている」「肌になじむ」などと評判は上々。今月から「森くらげ」のブランドで化粧水など4商品の販売を始めた。
 同社は2014年7月創業。大山の伏流水を使った無農薬の菌床栽培でシイタケとキクラゲをビニールハウスで育てている。年間でシイタケ約50トン、キクラゲ約40トンを生産し、県西部のスーパーなどで販売しているという。
 化粧品開発のきっかけは、キクラゲの洗浄をしていた女性社員が「肌がしっとりツルツルする」と話していたこと。それを聞いた三鴨真樹社長(47)は「キクラゲには何かいい成分があるのでは」と考え、米子市の化粧品製造販売会社「レドライフ」の協力を得て、開発を進めた。
 原料はキクラゲから抽出した「アラゲキクラゲ子実体エキス」。レドライフの竹中史人社長(57)はその効果について「肌がきめ細かになり、サラサラして滑りが良くなる」と話す。
 化粧水を試した「伯耆のきのこ」社員の大田美保さん(38)は「普通の化粧水と違ってとろみがあって保湿がすごい。化粧のりもいい」。三鴨社長によると、エキスはこれまで廃棄していた食用にならない部分から抽出するため、資源の有効活用にもつながっているという。
 「森くらげ」は、化粧水(150ミリリットル、税込み3千円)、クレンジング(150ミリリットル、同2千円)、クリーム(30グラム、同2千円)、せっけん(80グラム、同1200円)。ネット通販大手のアマゾンや米子市内の一部の温泉旅館で購入できる。問い合わせは(0859・30・4157)。

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