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山が葉っぱの「ショーケース」 上勝町の「彩山」完成 /徳島県

 料理に添えるつまものを販売する「葉っぱビジネス」が盛んな上勝町で、四季折々の草木を間近に見られる「彩(いろどり)山」が完成した。自然の山の中の「ショーケース」ともいえる空間で、顧客らの視察や担い手の育成の場のほか、新たな観光スポットとして活用する狙いだ。

 「彩山」は月ケ谷温泉周辺の山林。杉林の間に、モミジや葉ワサビ、南天、レンコン葉、ツツジなど葉っぱビジネスの商品15種類を植え、「彩山実習農園」と名付けた。また、実習農園と、勝浦川を挟んで対岸にある月ケ谷温泉やキャンプ場などとを結ぶつり橋「いろどり橋」(長さ62メートル、高さ15メートル)を整備した。24日には「いろどり橋」の渡り初め式があり、地元の小中学生や住民約100人が地元で採れたハスの葉を手に完成を喜んだ。
 実習農園は、栽培の研究をするほか、葉っぱビジネスの担い手を育成するための研修や、県外の企業、自治体関係者の視察の場として使う。また、観光客にも季節の草木を楽しむ空間として訪れてもらうという。
 彩山を整備したのは葉っぱビジネスの企画や広報発信などを担う第三セクター「いろどり」と上勝町。実習農園の整備や橋の建設、周辺道路の整備などを含めた総事業は約1億5400万円。財源には国の交付金などを充てる。
 同町の葉っぱビジネスでは現在、約160軒の農家がつまもの生産に取り組んでおり、モミジやイチョウなど年間約320品目を扱っている。昨年、本格導入した消費者と生産者をつなぐ独自の販売情報システムで、買い手の需要に即応しやすくなり、需要の拡大も予想されている。一方、担い手の高齢化が進み、新たな人材の育成などの課題があった。
 花本靖町長は「葉っぱビジネスの取り組みを発信し、次代につなげていくための環境が整った。町をさらに元気にしていく拠点として活用していきたい」と話した。

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