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ヤマブドウを産業に 昨年ジャムやゼリー、今年ワイン 南砺・西太美地区 /富山県

 高齢化と人口減少に悩む南砺市の中山間地の西太美地区で、農家の有志がワインの材料となるヤマブドウの栽培に取り組んでいる。今年の収穫分で初めてワインをつくる予定で「地場産業をつくり、人口減少に歯止めをかけたい」と意気込んでいる。
 同地区の山中にある4カ所のブドウ畑計1ヘクタールでは4月中旬、ヤマブドウが開花を控え、指先大の芽をつけていた。耕作放棄された果樹園や水田に地元農家らでつくる「山ぶどう研究会」が昨年までに約400本の苗を植えた。同研究会代表の川辺邦明さん(74)は「山間地のハンディを逆転できる作物として期待している」と話す。
 ヤマブドウは寒さに強く、風味豊かな赤ワインがつくれるとして東北地方などで栽培されてきた。西太美地区では山中にヤマブドウが自生し、同研究会が先行する岩手県のワイナリーを視察するなどして、栽培に取り組んできた。
 昨年は約10キロを収穫し、ジャムやゼリーに加工。地元の祭りで販売すると好評だった。今年は約100キロの生産を目指していて、収穫後は県外のワイナリーに委託してワイン460本前後を製造する予定。年末ごろから地元の酒店などで販売するという。
 同地区の今年3月末現在の人口は822人で、10年前と比べ約200人減少。高齢化率は40%を超える。ヤマブドウの栽培は「文字通り、未来に向けて種をまいている」と川辺さん。
 将来的には、醸造免許を持った法人を設立して地元産ワインを製造することも検討している。川辺さんは「ワイナリーができれば、地域の雰囲気も変わる。若い移住者や観光客を呼び込むきっかけになればうれしい」と話す。

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