ウルシの紅葉、美味しそうなナメコも 秋の玉原高原
群馬県自然保護指導員の古見満雄さんが、10月8日(日)の月例観察会で訪れた玉原高原の様子を「玉原パトロール報告『錦秋の観察会』」と題して送ってくださいました。文と写真の一部をご紹介します――。
玉原へ向かう坂道でクリのイガが割れ、実が確認できます! そろそろこの周辺でもツキノワグマが木登りを始めそうです。
本日は10月の月例観察会です。天候に恵まれ50名ほどの参加があり、数班に分かれてブナ平方向を目指しました。カエデ達の紅葉はまだまだですが、今はなんと言ってもウルシ達がきれいです。
ウルシ達はウルシオールという揮発性の成分を出しているので、アレルギーに敏感な方は気を付けましょう。特にツタウルシは要注意です。私は軍手をして葉を持って観察指導をし、その後それを忘れて鼻水を擦ったら、顔が真っ赤になってしまい、翌日掛かり付け医でチックン(注射)でした~!
数日前は暖房器具の御世話になるような陽気でしたが、本日は暖かく少し汗ばみながらの散策となりました。そんな中、水源ルートでは晩秋のキノコのナメコが美味しそうに発生していました。
水源ルートから湿原に下りました。本来ならば湿原は木道改修中ですので進入禁止となっていますが、現場監督の許可を得て、新しい木道を歩くことが出来ました。
少し閉塞感のある森から開けた湿原へ、皆さんやっぱり歓声が上がります。草紅葉と周辺のウルシの赤がきれいです。少し霜が降りた気配でしたのでトンボ達は全滅かな?と思っていましたらルリボシヤンマやヒメアカネも気温が上昇したために元気に飛び交っていました。
調整池からの風景も黄色帯びてきました。例年紅葉のピークは20日頃です!あと10日程で一気に変身することになります。
参考に08.10.19の早朝に撮りました画像も添付します。これからの変化が楽しみです。
古見満雄(群馬県自然保護指導員、Nacs-J 自然観察指導員、森の博物館玉原・楽迎員)
写真は左上から順番にクリ、ヤマウルシ、ウリハダカエデ、ナメコ、調整池定点(今回)、調整池定点(08年10月19日)