亜熱帯やんばるの森
カラスに襲われたヤンバルクイナ

リュウキュウハシブトガラスに襲われるヤンバルクイナ。やんばる固有種。国指定天然記念物。全長約35㌢メートル
前回の記事で、リュウキュウハシブトガラスが急増し、ヤンバルクイナなど他の種を襲うことに言及した。最近、まさにそのシーンに遭遇した。夜明け直後の地上で捕らえられ、嘴(くちばし)で執拗に攻撃を受けていた。ヤンバルクイナは全く抵抗することなく、されるがままだった。
しかしカラスが去ると起き上がり、しばらくすると歩いて森の中へ戻っていった。傷や出血は認められない。驚くべきたくましさだ。
背後にあるのはハブ避けのフェンス。他の場所でも、これを利用したカラスによる狩りが目撃されている。カラスが急増したのも人間の関与が考えられ、今回の狩りもまた人間の社会活動による影響だ。カラスの急増は、ロードキルや外来侵入生物とともに、やんばるの森を保全する上で大きな問題と言えよう。
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(湊和雄)

