亜熱帯やんばるの森
急増したリュウキュウハシブトガラス

幼鳥(左)にアダンの実を与えるリュウキュウハシブトガラス。沖縄諸島・宮古諸島・奄美諸島に分布。ハシブトガラスの亜種。全長約56㌢メートル
かつて沖縄本島におけるカラスは、北部の森にわずかに生息するに過ぎなかった。それがこの30年ほどで急増し、現在では中南部でも頻繁に目撃する存在と化した。その原因は不明だが、山間につくられたゴミ処理場、林道舗装による侵入者の増加と残飯の投棄などが考えられる。
カラス類は知能が高いと言われ、他の動物に与える影響も少なくない。筆者も、早朝に樹上にいたヤンバルクイナが襲われる瞬間、子育て中のノグチゲラの巣内への侵入試みなどを目撃している。
食性は、動物から植物まで多岐にわたる雑食性だ。子育ての期間は長く、親鳥と同じ大きさになった幼鳥にもたびたび餌を与える。水浴びはあまり観察できないが、「烏の行水」と呼ばれるように、7月掲載のヤンバルクイナに比べたら、実に簡便なものだ。
(湊和雄)
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