亜熱帯やんばるの森

独特な鳴き方のリュウキュウアブラゼミ

幹で鳴くリュウキュウアブラゼミ。沖縄諸島と奄美諸島に分布。体長36~43㍉メートル

 近年、沖縄本島のセミは分布域や生息数、活動時期が以前とは異なる種が多い。そんな中で、リュウキュウアブラゼミはほとんど変化なく安定した生活を続けている。

 亜熱帯でも比較的早く6月に入ると活動を始め、民家周辺から標高の低い森まで、広範囲で見られる。温帯に分布するアブラゼミにかなり姿は似ているが、鳴き方はかなり異なる。小さく「ジッ、ジッ、ジッ…」と鳴きながら、幹を移動することが多い。そして静止すると「ジジジジー」と大きな声で鳴く。しかしこれも4、5秒に過ぎない。一カ所に静止して大きな声で連続して鳴くアブラゼミと最も異なる点だ。

 沖縄方言ではナービカチカチと呼ばれる。これは鳴き声を鍋の底の煤を掻き落とす騒々しい音に例えたものだ。10月まで活動が続く。

 (湊和雄)

 動画もご覧ください。

PAGE TOP