亜熱帯やんばるの森
ツチイナゴとススキ

ススキの花穂を食べるツチイナゴ成虫。体長50~60㍉メートル。沖縄から本州に分布
ツチイナゴは温帯でも成虫越冬するバッタとして知られている。しかし、落ち葉の下などに隠れ、活動は見られない。一方、亜熱帯でのツチイナゴは真冬でも活動を続ける。
温帯では、イネ科植物群落には少ないと言われるが、亜熱帯沖縄ではイネ科植物でもよく見られる。中でも興味深いのがススキで花穂を摂食するシーンだ。もちろん葉も食べるが、かなりの頻度で花穂で見られる。亜熱帯ではススキの開花は晩秋から冬にかけてと遅く、このような組み合わせとなる。
琉球列島では、日本最大級のバッタ、タイワンツチイナゴも生息するが、冬季に姿を消してしまう。そのためこのようなシーンは見られない。
※)琉球列島はトカラ列島から八重山諸島にかけての亜熱帯の島々。大東諸島、尖閣諸島は含まれない。
(湊和雄)
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