亜熱帯やんばるの森
ナナホシキンカメムシの越冬集団

葉に形成された成虫集団。体長16~20㍉メートル。沖縄に分布
ナナホシキンカメムシは、カメムシ類としては大型な上に、メタリックグリーンの体色でとても目立つ。さらに集団で過ごすことが多いので。より目を引く存在だ。
5、6月にオオバギ他で繁殖した後、カンコノキ類の幹に集団形成し、樹液を吸汁する。まるで甲虫類の吸汁集団のように見える。その後、木本類の葉に集団を作り始める。あまり植物種は問わず、草本の葉でも見られることもある。気温の高い時期は、移動も多く集合・離散を繰り返す。
気温の低下に連れて集団規模は大きくなり、安定する。ひとつの集団は20頭前後で、一箇所で数百頭になることが多い。このような集団は2、3月まで観察される。
(湊和雄)
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