亜熱帯やんばるの森

リュウキュウアカショウビンの水中ダイブ

 4月から10月にかけて、東南アジアから繁殖のために飛来する夏鳥。水辺を好み、度々水中ダイブを繰り返す。やんばるには、似たような環境で同様の行動を見せるカワセミも生息する。しかし、両種では多くの違いも見られる。

 カワセミは垂直に近い角度で水中に入り、完全に水面下に一度消える。それに対しリュウキュウアカショウビンは浅い角度で入水し、完全に水中に入る前に反転して再び空中に戻る。そして、カワセミはこの間に高い割合で採餌するが、リュウキュウアカショウビンは水中での採餌は少ない。

 また、リュウキュウアカショウビンの羽毛の撥水性は低いようで、ダイブ後盛んに体に付いた水を弾き飛ばす行動を繰り返す。

 ※)琉球列島はトカラ列島から八重山諸島にかけての亜熱帯の島々。大東諸島、尖閣諸島は含まれない。

 

 (湊和雄)

 

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