亜熱帯やんばるの森
ノグチゲラの巣立ち

頭頂の赤い雄親鳥による給餌。雌では暗褐色。雛は雌雄とも赤色。育雛は7月前半まで。全長約31cm
やんばる固有種のノグチゲラは、特別天然記念物、環境省レッドリスト絶滅危惧IA類、種の保存法国内希少野生動植物種、沖縄県の鳥など肩書きが多い。それだけ、手厚い保護が必要な生息状況を表している。かつて推定個体数は100羽前後と言われ、1990年代には最大500羽となったが、現在では不明とされる。いずれにせよ、ヤンバルクイナの1500羽よりもかなり少ない。
4月頃から営巣期に入り、産卵から平均40日弱で巣立つ。子育ては雌雄の親鳥によって交代で行われ、頻繁に給餌シーンが観察される。餌は昆虫を中心とした小動物が主だが、雛が成長すると各種の木の実も与えられる。
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(湊和雄)