亜熱帯やんばるの森

ヤンバルテナガコガネとホルトノキ

[#Beginning of Shooting Data Section] Nikon D200 焦点距離: 10.5mm 仕上がり設定: カスタマイズ カラー設定: モードII (Adobe RGB) 長秒時ノイズ除去: OFF 高感度ノイズ除去: OFF 2007/06/21 12:10:54.8 露出モード: 絞り優先オート ホワイトバランス: オート 階調補正: オート RAW (12-bit) 測光モード: マルチパターン測光 AFモード: マニュアル 色合い調整: 0゜ 画像サイズ: Large (3872 x 2592) 1/10 秒 - F/6.3 シンクロモード: 後幕スローシンクロ 彩度設定 : 標準 カラー 露出補正: 0 EV フラッシュ: TTL 輪郭強調: やや強 レンズ: 10.5mm F/2.8 G 感度: ISO 200 調光補正値: 0 EV 画像コメント: [#End of Shooting Data Section]

ヤンバルテナガコガネ雄成虫。やんばる固有種。国指定天然記念物

 1983年に発見された日本最大の甲虫ヤンバルテナガコガネ。雄の体長は最大で65ミリ。和名の由来でもある長大な前脚は雄だけの特徴で、真っすぐに伸ばすと90ミリ前後と体長よりも長くなる。カブトムシ、クワガタムシ類同様、雄同士の闘いの武器となる。

 雄の出現時期は8月後半から10月上旬。しかし、前年の秋から既に羽化を終え成虫になっている。その後10カ月近くは、繁殖に利用した大木の樹洞内で過ごしている。さらにその前の幼虫時代は2もしくは3年を要し、同じ環境で成長する。つまり樹洞のある大木の存在が、ヤンバルテナガコガネの生息に必須の条件である。その樹種はイタジイとオキナワウラジロガシが主だが、他の樹種も利用される。その中にホルトノキも含まれる。

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初夏に開花するホルトノキ。樹高5〜20メートル。沖縄から本州に分布する

 

 ホルトノキは街路樹など植栽にも利用され、やんばるの森の構成種としての印象は薄いかもしれない。しかし、森の中では樹冠に届く大木に成長し、樹洞も形成され、板根も発達する。

 (湊和雄)

動画でもご覧ください。

 

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