11月の絵暦

石垣島の森の夕暮れ。
リュウキュウコノハズクが鳴いている。
頭上の枝で、オオコウモリがワサワサと居場所を整えている。
ホタルがチカチカ舞いだす。
足元の葉が光る。
おお、幼虫も光っている。
オオシママドボタルは、陸上生活。
セマルハコガメは、もう眠くてたまらない。
(村上康成)
※カレンダー『森へようこそ2025』(ユニオンサービス)より
■お知らせ
◇村上康成絵本原画展「おおらかな自然観、わきたつ自分」

場所 中津川市ひと・まちテラス(岐阜県中津川市)
開催日 11月29日~12月3日
『わく』、『まっている。』、『くまくんです。』、『石のきもち』、『ピンクがとんだ日』
※5作品全点展示
11月29日/ギャラリートーク(定員30人、要予約)
11月30日/ワークショップ「みんなピカソになっちゃおう!」(定員25人、大人対象、要予約)
問い合わせ0573-66-1111(内線4523)

◇『わく』(農文協)

塩野米松・文/村上康成・絵
「塩野米松の いのち わくわく おはなし絵本」(全5巻)第3弾。
この星では、いのちは湧くもの。
葉っぱのおしゃべりに耳をすませば、いのちの呟きが聴こえてくる。
水たまりや海、夕空からも。
夜空では星が生まれ、心のなかで願いが湧き出し、世界は夢で溢れる。わくわく わくわく。
『なつのいけ』(ひかりのくに)で第8回日本絵本賞大賞を受賞したコンビの新境地。
◇『くまくんです。』(ひさかたチャイルド)

未来に向かう、世界中の子どもたちへ、大人たちへ。
村上康成が贈る、この星の上で共に生きるエール。
作者の言葉(掲載文より一部抜粋)
夏の谷川で友人とヤマメ釣りをしていました。
お昼になって、おにぎりをリュックから出して、食べ始めた時です。
20メートルくらい離れた丘の草むらから、ツキノワグマの子どもが現れました。
おにぎりが、喉につかえそうでした。
くまくんは、踵を返して、森に消えていきました。
初夏、親と別れた子ぐまは、一人懸命に生きていきます。
別れはちょっぴりつらいかもしれませんが、それ以上に母なる山がここにあります。
自然と人の調和のとれた、健やかな山であればこそです。
くまくん、元気でね!
◇児童文学『黄色い竜』(徳間書店)

田んぼ、小川、湖など身近な自然の風景のなかで生きる、少年のひと夏の清新な物語。文字で描くことに専心した村上康成“初”の児童文学。
むらかみ・やすなり/1955年岐阜県生まれ。創作絵本、ワイルドライフアートなどで、独自の世界を展開する自然派アーティスト。『ピンクとスノーじいさん』『プレゼント』『ようこそ森へ』などでボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、『ピンク!パール!』でブラチスラバ世界絵本原画展金牌、『なつのいけ』で日本絵本賞大賞などを受賞。絵本に『ピンク、ぺっこん』『石のきもち』『さかなつりにいこう!』『リュックをしょって』『まっている。』などの他、エッセイに『水ぎわの珍プレー』、児童文学に『黄色い竜』など多数。森林文化協会の「森の親善大使」でもある。
村上康成BREEZINGオフィシャルストア https://www.y-murakami.com/
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