絵暦

5月の絵暦

海氷も解け、プランクトン豊富な海域で、

生態系の頂点にいるシャチが背びれを出す。

向こうには、ヒグマのいる残雪の山塊が浮かぶ。

なんとワイルドな、知床の風景。

(村上康成)

※カレンダー『森へようこそ2024』(ユニオンサービス)より

■お知らせ 

 ◇村上康成の世界展

 うみ・やま・かわに抱かれて ~絵本作家のワイルド・ライフ・アート~

 デビュー作『ピンク、ぺっこん』などの「ヤマメのピンクシリーズ」をはじめ、初期から最新作の『くまくんです。』までの絵本原画の他、タブロー、エディトリアルの原画など約230点と、オリジナルグッズまでも網羅した展覧会。

開催期間…~6月9日(日)

開催場所…まなびあテラス(山形県東根市)

問い合わせ…0237-53-0229(東根市美術館)

https://www.manabiaterrace.jp/

 ◇新刊『くまくんです。』(ひさかたチャイルド)

 未来に向かう、世界中の子どもたちへ、大人たちへ。

村上康成が贈る、この星の上で共に生きるエール。

 

 作者の言葉(掲載文より一部抜粋)

夏の谷川で友人とヤマメ釣りをしていました。

お昼になって、おにぎりをリュックから出して、食べ始めた時です。

20メートルくらい離れた丘の草むらから、ツキノワグマの子どもが現れました。

おにぎりが、喉につかえそうでした。

くまくんは、踵を返して、森に消えていきました。

初夏、親と別れた子ぐまは、一人懸命に生きていきます。

別れはちょっぴりつらいかもしれませんが、それ以上に母なる山がここにあります。

自然と人の調和のとれた、健やかな山であればこそです。

くまくん、元気でね!

◇児童文学『黄色い竜』(徳間書店)

 田んぼ、小川、湖など身近な自然の風景のなかで生きる、少年のひと夏の清新な物語。文字で描くことに専心した村上康成“初”の児童文学。

 ■プロフィール
 むらかみ・やすなり/1955年岐阜県生まれ。創作絵本、ワイルドライフアートなどで、独自の世界を展開する自然派アーティスト。『ピンクとスノーじいさん』『プレゼント』『ようこそ森へ』などでボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、『ピンク!パール!』でブラチスラバ世界絵本原画展金牌、『なつのいけ』で日本絵本賞大賞などを受賞。絵本に『ピンク、ぺっこん』『石のきもち』『さかなつりにいこう!』『リュックをしょって』『まっている。』などの他、エッセイに『水ぎわの珍プレー』、児童文学に『黄色い竜』など多数。森林文化協会の「森の親善大使」でもある。

村上康成BREEZINGオフィシャルストア https://www.y-murakami.com/

ミントミント 村上康成グッズ https://ymshopmint.cart.fc2.com/userpage?id=92594

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