9月の絵暦
夏の賑わいが遠のいた、水辺の夕暮れ。
ザバッ!
絶滅した二ホンカワウソが、現れる。
滋養分たっぷりの鯉を捕まえた。
カワセミが、誰?と、飛び去る。
夏バテの筆者、欲するままの幻影か・・・。
(村上康成)
※カレンダー『森へようこそ2023』(ユニオンサービス)より
■お知らせ
◇トークライブ 「海の見える丘で、風と絵本とぼくたちと」
『まっている。』『黄色い竜』『水ぎわの珍プレー』『やっぱりハロウィン』などのメーキングエピソードを中心に、自然と社会と絵本のトライアングルを見つめます。
・10月21日(土)13時30分~15時
・新潟県長岡市寺泊薮田4804-74 絵本の丘「グランチャ」
・大人限定60名
・参加費3千円(珈琲OR紅茶つき)
・問い合わせ・申し込み
①店頭 : スタッフまでお声かけください
②電話 : 070-3126-0915(火水木金10-16時)
③Instagram / Facebook : DM
◇絵本作家デビュー40周年記念 「風を感じる展覧会~村上康成絵本原画展」
1983年に『ピンク、ぺっこん』で絵本作家デビュー、今年、40周年を迎えた村上康成さんの展覧会。
デビュー作であり代表作でもある「ヤマメのピンク」シリーズをはじめ、およそ20の絵本から原画約60点を展示しています。
さわやかな風が吹く高原の美術館で、幼い頃から現在も自然に親しむ作家の、自然への愛と敬意に満ちた原画の数々をご覧ください。
・9月18日(月・祝)まで開催中 えほんミュージアム清里
・入館料 一般 700円/小中学生 300円
・問い合わせ0551-48-2220
山梨県北杜市高根町清里3545-6079
◇ちひろ美術館セレクション「2010⇒2021 日本の絵本展」
・9月3日(日)まで開催中。安曇野ちひろ美術館
・10月7日(土)~24年1月14日(日)/ちひろ美術館・東京
(10月8日はたこうしろう×村上康成・対談/詳細は公式サイトでお知らせしま
す)
〈2010年以後を象徴する日本の絵本30冊〉
2011年の東日本大震災をはじめ激動の2010年代。子どもを取りまく環境も大きく変化しました。画家たちは新しいテーマや表現に挑戦し、絵本を通して今を生きる子どもたちに向けたメッセージを発信し続けています。絵本の世界では、新しい世代のつくり手たちのめざましい活動も印象づけられました。また2010年代を通して、「3.11」や「福島」を取りあげた絵本や真摯にいのちと向き合う絵本、過去の戦争に焦点をあて、平和の在り方を問う絵本など、時代をあらわす作品も生まれました。
ちひろ美術館では、10年ごとに時代を代表する絵本を紹介する展覧会を継続しており、今回は4回目となります。3年の延期を経て開催する本展覧会では、時代に求められた多様な表現に焦点をあて、2010年から2021年に出版された作品のなかから、注目を集めた絵本や、今後も活躍が期待される作家の作品を紹介します。
◇児童文学『黄色い竜』(徳間書店)を販売中。田んぼ、小川、湖など身近な自然の風景のなかで生きる、少年のひと夏の清新な物語。文字で描くことに専心した村上康成“初”の児童文学。
■プロフィール
むらかみ・やすなり/1955年岐阜県生まれ。創作絵本、ワイルドライフアートなどで、独自の世界を展開する自然派アーティスト。『ピンクとスノーじいさん』『プレゼント』『ようこそ森へ』などでボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、『ピンク!パール!』でブラチスラバ世界絵本原画展金牌、『なつのいけ』で日本絵本賞大賞などを受賞。絵本に『ピンク、ぺっこん』『石のきもち』『さかなつりにいこう!』『リュックをしょって』『まっている。』などの他、エッセイに『水ぎわの珍プレー』、児童文学に『黄色い竜』など多数。森林文化協会の「森の親善大使」でもある。
村上康成BREEZINGオフィシャルストア https://www.y-murakami.com/
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ブログ「ファン通信『風』」 http://www.y-murakami.com/blog/?p=849