脱炭素、30by30 現場から
つくば生き物多様性フェスタ 筑波大で開催

筑波大のキャンパスで、上條隆志教授(右から3人目)の案内で、植物探しを楽しむ参加者たち=2024年11月30日
つくば生き物多様性フェスタ(筑波大など主催)が11月30日、茨城県つくば市の筑波大で開かれました。身近なつくば市の生き物の生息状況や、生態系について学ぼうと同大生命環境系の上條隆志教授らが企画したもので、親子連れをはじめ100人以上が参加しました。

キャンパス内の草地に設けられた小穴に落ちた生き物がいないか、見て回る参加者たち
キャンパス内の草地や森で植物や昆虫の観察会も開かれ、身近にたくさんの生き物がいることや、その特徴を学びました。
市内で環境保全や森林を守る活動に取り組むNPOや、同市内にある森や敷地の自然が、国の「自然共生サイト」に認定されたり、生物多様性の保全に関心があったりする企業、団体が活動内容を紹介するブース展示もあり、当協会も活動内容や自然共生サイトに認定された「つくば万博の森」について展示を行いました。訪れた人たちは興味深そうに昆虫の標本や、保全されている草や藻に見入ったり、質問したりしていました。
また、シンポジウムで上條教授は、つくば市に生息する生き物を紹介した後、「つくば市は筑波山をはじめ豊かな自然があって、住んでる場所や生き方がそれぞれ違う多くの生き物がいる。一方で、減っている生き物や、持ち込まれて問題になっている生き物もいる」などと話しました。そのうえで、課題の解決に向けた取り組みも市内でされているので、そういう活動をぜひ応援してほしい、と呼びかけました。