林業を楽しもう 「まるごと山開き」

東京チェンソーズのまるごと山開きの様子
東京・檜原村の林業会社「東京チェンソーズ」は育林・造林など山の作業を中心に、製品の販売や木育ワークショップ、森林空間活用などで“森と街をつなぐ”さまざまな事業を展開しています。
「グリーン・パワー」では、デジタル配信が始まる前の2021年に、紙媒体に「LIFE〜都市と山林をつなぐこと」というタイトルで1年間連載をさせていただきました。
森と街をつなぐという会社の方向性は今も変わりませんが、個別の事業はそれぞれこの5年間でアップデートしています。今回は「森の価値を最大化することで、森との関わりしろをつくる」をテーマに各事業の取り組みを紹介したいと思います。タイトルは「東京チェーンソーズ 林業を楽しもう」です。
「林業を楽しもう」は森の中から外に向けての呼びかけの言葉です。
労働災害の多さ、木材価格の低迷、従事者の減少という、林業界は楽しむどころでないという現状ではありますが、それを打開する一つの方法として、今、森の外にいる多くの人が林業について知り、関わることが大切だと考えました。明るく楽しむ気持ちで林業に関わることで、結果として林業にも地域にも良い影響をもたらすのだと思います。
2023年から「東京チェンソーズのまるごと山開き」を始めました。これは仕事を通じてつながりが深い建築や設計・デザイン業の方を中心に、教育やメディア、芸術、不動産、アパレルなど一見関係性が薄いと思われる職種の方もお招きし、実際に森を歩き、素材を見学、林業について知っていただくというものです。これまでに3回で、延べ60社130人が参加しました。
「山開き」を行う目的は、森との関わり方を模索する企業の関わりしろになることで、製品販売につなげることはもちろんですが、それだけではなく、各事業の発展につなげることです。同時に森の外の声を聞くことで、森の可能性を広げることにつなげたいという思いもあります。

弊社社員(本物のきこり)が社有林を案内


弊社社員が作業道の役割や間伐など森林の整備について、また森と街の関わりについても説明

素材置き場で、丸太として出荷されない根っこや枝など「森のヘンテコ素材」を見学。森のヘンテコ素材は個性的な家具・内装の材料として活用することができる


参加した方からはこのような声をいただきました。
「実際に森に足を運んで、五感で感じることがすごく大事な気がした。お客様にも足を運んでもらって、オフィスなどの空間に(森のエッセンスを)どのように取り入れるのか検討していただくきっかけにできれば良いなと思う」(内装デザイン)
「持続可能なもの、自然素材、ストーリー性のあるものを設計に取り込みたいと日々トライしながらも、予算やスケジュールで断念することが非常に多く、もどかしく思っていた。が、今後もあきらめることなく、取り入れようと試行錯誤をしていきたいと感じた」(建築設計)
「間伐など、人の手によって適切に管理することで価値のある材が作られることを知り、私たちもお客様へ伝えることができると感じた」(建築)
ほかにもこのような感想をいただきました。
「スギを誰がいつ植えたのかという長年の疑問が解明した」
「誰が伐採して誰がどのように現場から樹木を運搬するのか、どこに何を植えるのか、50年先を考えて植林しているなどのお話しなどがとても興味深かった」
参加者それぞれ、自身の仕事や興味に応じて林業について感じ取ってくれたように思います。今後、それぞれの仕事で関わりを持ってくれたなら、林業や地域、また森の環境にも良い結果が得られるのではないでしょうか。

ゲストを招いてトークショーを開催。森と街の暮らしの意外なつながりを発見する機会になっている
山開きは今年も開催予定です。テーマなど詳細は未定ですが、森を歩きながら、森にまつわる話を聞いたり、素材を見学したりすることで、森と街の双方に良い結果が訪れるように思います。
開催については弊社ホームページ(https://tokyo-chainsaws.jp/)、SNSでお知らせしますので、気になった方はぜひフォローしていただけるとありがたいです。
(東京チェンソーズ コミュニケーション事業部 木田正人)

