日本アルプス 四季を旅する

雪解け進む春の陽気

 麓の早いところでは野花、梅や桜の開花がはじまり、春の装いが進んでいる。日本アルプスは雪も深く、気温もマイナスで天気が崩れれば降雪もあり、まだまだ冬景色の世界ではあるが、晴れれば日差しは強い。森林限界より上の稜線で常に風にさらされている場所では積雪量も少ないため、地肌やハイマツなどの樹木も露出しはじめ、確実に雪解けは進んでいる。

 登山においても、雪崩も多く、雪は腐り(水分を多く含みぐちゃぐちゃのザラメのような雪質)アイゼンが効きにくく、踏み抜き(足が深く埋まり落とし穴のよう、時には半身まで埋まる)もあるなど厄介な時期となる。

 その中で稜線へのアクセスが比較的楽な西穂高岳、その途中である丸山付近でなら今の季節を感じられる景色が撮れると推測し、目指した。

 稜線の上であることをはっきりと表現できるように、被写体として雪から露出した立派なハイマツの樹形を探した。遠方の真っ白な笠ヶ岳(写真上部中央)を入れた構図で、太陽の高さ、日差しの暖かさを写し込むことができればと、午後1時頃に撮影した。

 撮影地:岐阜県高山市

 (大島隆義)

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