森林文化協会からのお知らせ
つくば万博の森

つくば万博の森 記念碑を洗浄しました

1985年つくば科学万博の来場者、そして全国に呼び掛けた朝日新聞「グリーンキャンペーン」企画で、「つくば万博の森」は造成されました。筑波山南側の宝篋山(ほうきょうさん461m)の山頂北側中腹の約10haです。松枯れで皆伐され裸の山に緑の再生を、という企画に全国から41,959人の方が1口1,000円の寄付を寄せられ、それをもとに、ヒノキ3万本、杉5千本を植樹することができました。以来、下草刈り、枝打ち、間伐・除伐の整備を続け、また毎月地元の方にお願いして見回りを続けてきました。ヒノキは樹径30cm前後、樹高16m前後に生長し、緑は再生しています。万博の森周辺も同時期から植林もあり、また広葉樹も復活した宝篋山は、地元の方々・つくば市の整備も進み、今や年間10万人の登山客が訪れる人気スポットに変貌しました。

1986年11月、万博の森の高台(380m地点)にある記念広場に、森林文化協会と朝日新聞社は寄付者全員の名前が刻まれた記念碑を建立しました。高さ2.9m、幅3.6m、コンクリート台座に銅板18枚が埋め込まれていますが、設置以来、30年以上の時を経て白いくすみや黒い染みが覆っていました。お名前は面によっては読みづらく、また白い塊で隠されていました。2021年4月には石鹸で洗浄し、表面の汚れは取れましたが、隠れている名前は見えるようにはなりませんでした。

そこで、いよいよ本格的な洗浄を施しました。

2021年8月。晴天日を選んで、専門会社さんが洗浄に動いてくれました。白い塊を除去し、磨いて、さらにコーティングまでお願いしました。初日は午後の作業中に「ゲリラ豪雨に襲われて避難しました」「その後に作業道に戻ってからも大変で、車がもぐって出すのに1時間かかりました」と担当者の高尾さんは話してくれました。山中の作業で大変なご苦労をおかけしましたが、2日目の午後には作業が終了し、コーティング後の乾燥を一緒に見守りました。

おかげさまで、お名前のほとんどはよみがえりました。コーティングでピカピカしました。写真を撮ると、しっかりこちらの姿も反射しています。ただし、黒い染みは薄くなりましたが、白いくすみは残念ながら残っています。名前を削ることになるのでそれ以上はできないとのことでした。

お名前は、全国都道府県別に(東京23区は区単位、多摩地区はひとつで)、あいうえお順に並んでいます。記念碑をじーっと眺めていただけますでしょうか。4万人以上の方々が、そこにいらっしゃいます。皆さまの「緑を再生する」意思を改めて抱き寄せることができるような気がします。記念碑の向こうに見えた筑波山は、今はヒノキの森で見ることはできませんが、ぜひ、記念広場にお立ち寄りください。

※ 指さしている写真には、高尾さんの姿が反射しています。

※ 西側全面写真には、銅板に黒い影が映っていますが、これは木陰です。

 

磨き上げた記念碑です     洗浄後の記念碑

森林文化協会からのお知らせ

東御苑だより

緑の情報アラカルト

ニュースピックアップ

PAGE TOP