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阿蘇の牧野面積、5年で189ヘクタール減少 昨年度調査、県が報告 /熊本県

 阿蘇の草原の規模などを調べた「阿蘇草原維持再生基礎調査」の結果の概要が、このほど公表された。調査は昨年度、5年ぶりに実施。牧野組合などが管理する土地(牧野面積)は2万1797ヘクタールで前回調査時(2011年)より189ヘクタール減少した。
 阿蘇市で8月30日に開かれた阿蘇草原再生協議会で県地域振興課が報告した。
 牧野の内訳をみると、牧草地、野草地ともに減少。一方、活用していない草原に植林がされるなどして林地が64ヘクタール増えている。また、野草地のうち野焼きや採草などをしなくなった放棄地が935ヘクタールあり、前回より約30ヘクタール増加していた。
 牧野を利用したり管理したりする入会権者は8874戸で、前回より3・5%減少。中でも、家畜を飼っている農家は23%減少し682戸。牛の放牧頭数も5727頭と5年間で800頭あまり減少しており、草原の維持に関係する草地の活用が減っている実態が明らかになった。
 野焼き・輪地(防火帯)切りの従事者は地域の人が1万523人と5年前から6・7%減少。初回調査の18年前からは約2割減少している。

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