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柿田川の生き物、親子で観察 清水小でサイエンススクール、21組参加

 日量100万トンの湧水(ゆうすい)量と水質を誇る柿田川(清水町)と、川沿いにある清水小学校で2日、「サマーサイエンススクール」があった。柿田川生態系研究会と国土交通省沼津河川国道事務所が主催し、今年で8年目。柿田川が流れ込む狩野川流域の伊豆市、伊豆の国市、三島市、長泉町、清水町、沼津市の小学4~6年生の親子21組が参加した。
 静岡大の加藤憲二名誉教授は、富士山に降った雪や雨が15年かけて湧き出しており、水質が水道水よりも良好などと解説。水温は年間を通じて15度ほどで、生き物を採集するために川に入った子どもたちは「冷たーい」。タモ網を水草のそばに寄せ、魚やエビ、カニなどを捕まえると「捕れたー」「やったー」と歓声を上げていた。
 1時間ほどかけて採集した生き物を、小学校の理科室で観察。ルリヨシノボリなどの魚やモクズガニなど32種を確認した。アオハダトンボのヤゴやイシワタマダラカゲロウ、センカイトビゲラといったきれいな川にしかいない生き物も多く見つかった。
 加藤さんは「身近にこんなにきれいな川があることを誇りにしてほしい」と呼びかけた。

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