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田部井さん、頂立てました 東北の高校生、遺志継ぎ富士登山

 「東北の高校生の富士登山」(山と溪谷社・日本山岳遺産基金、田部井進也さん主催、朝日新聞社など後援)が26日あり、参加した高校生全64人が富士山登頂を果たした。
 登山家の故・田部井淳子さんが「未来の東北復興を担う高校生に、日本一の頂に立って自信をつけてほしい」と全国から寄付を募って2012年から毎年高校生と登ってきた。昨年7月の富士山が生涯最後の登山となり、10月に77歳で亡くなった。今年は淳子さんの長男・進也さん(38)がプロジェクトリーダーを務め、山のスペシャリストたち約40人が高校生を支えた。
 この日は午前2時半に静岡県側の富士宮ルート6合目を出発。7時間かけ登頂した。福島県田村市の石井貴保己(きほみ)さん(18)は2年前に淳子さんの講演を聴いた。一緒に富士山を登る夢はかなわなかったが「苦しくても一歩一歩進めば必ず頂上に立てる。田部井さんの教え通りでした」。

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