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未承認の遺伝子組換えペチュニアがさらに流通

農林水産省は、後藤花園(神奈川県寒川町)が育成して株式会社サカタのタネ(神奈川県横浜市)が国内で販売していたペチュニア4品種と、ゲブラナガトヨ(茨城県河内町)が育成・販売していたペチュニア6品種について、未承認の遺伝子組換え体であることを確認した。これを受け、農水省と環境省は3社に対し、販売した該当品種の苗を回収するよう指導する。5月10日にも国内で未承認の遺伝子組換えペチュニアが見つかったことが公表されており、ペチュニアの遺伝子汚染が進んでいる状況が改めて示された。

 

サカタのタネから、同社の自主検査において未承認遺伝子組換え体の可能性がある品種が見つかったとの報告を受けた。このため農水省が、残る2社も含めて立入検査を実施したところ、新たに「ほおべに」「くちべに」「うすべに姫」「ほおべに姫」「穂希」「イエローマジック」「セブンティーン」「深紅のつばさ」「サーモンマジック」「ミランダ」の計10品種が未承認遺伝子組換え体であるとわかった。これらの品種は複数の市販品種を交配して育成したものであり、育成に用いた品種の中に遺伝子組換え体があった可能性が高いと考えられる。

 

一般社団法人日本種苗協会によれば、国内のペチュニア市場は約16億円。サカタのタネからの報告では、国内ペチュニア市場に占める同社のシェアは約8%で、同社出荷のペチュニアに占める今回判明した遺伝子組換え体品種の割合は売上げベースで約8%。またゲブラナガトヨからの報告では、同社シェアは約1%、出荷ペチュニアに占める遺伝子組換え体品種の割合は約60%という。

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