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紀美野のこごみ、PRに力 特産品化へ「応援隊

 くるんと巻いた頭と、コクンとうつむいた見た目が愛らしい。名前は「こごみ」。熱心な応援隊がいるほど、売り出し中の――アイドルではなく山菜です。栽培は簡単。調理にも手がかからず、しかもおいしい。特産化を目指す紀美野町や県海草振興局は、パンフレットを作ったり、苗を配ったりして、PRに力を入れている。
 こごみはシダ植物の仲間。かがんでいるような見た目や、採る時にかがむことから、その名がついたとされる。旬は春と初夏。主産地は東北だが、県内でも紀美野町やかつらぎ町などで自生していたり、栽培されたりしている。
 休耕田の活用や山村地域の特産品化につなげようと、紀美野町や町農業振興研究会は2014年度から、こごみの苗を希望者に配布している。昨年度は約70人が苗を受け取った。
 ただ、出荷までしているのはわずかで、売り場に並べたとしても知名度不足で買う人が少ないという。
 そんな中、昨年結成されたのが「紀美野こごみ応援隊」。振興局林務課や町産業課、JAながみねなどが立ち上げた。作成したパンフレットでは「こごみってなあに?」として、こごみの栄養や食べ方を紹介している。
 応援隊によると、最大の特長は、調理の簡単さ。あく抜きなどの下処理はいらず、さっと1分ほど湯がくだけで食べられる。JAながみねの土谷賢太郎さん(31)は「カボチャのような厚い皮もなく、ホウレンソウみたいに念入りに洗って砂を落とさなくてもいい。タマネギみたいに皮をむく必要もない。ほんと楽」と話す。
 食べてみると、山菜にありがちなえぐみや苦みがなく、歯ごたえはシャキシャキ。マヨネーズをつけるだけでもおいしい。ベーコンで巻いてもよし、ちくわの穴に入れてもよし。パスタやピザに添えると、緑色が鮮やかだ。クセがないので子どもも食べやすい。
 育てるのも楽。もともと水辺などに自生しているため、農薬はいらない。町内の栽培者の一人、大家啓延さん(61)は「こんなに世話いらんもんはないんちゃうか」と言う。土地との相性もあるが、水と肥料、半日陰などの条件が合えば育つという。
 応援隊は、消費や出荷の拡大には「まずはこごみが何かを知ってもらうことが大切。パンフレットを見てほしい」としている。パンフレットの配布はJAながみねファーマーズマーケット「とれたて広場」(海南市重根西2丁目)などで。問い合わせは海草振興局林務課(073・441・3366)。

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